フジテレビの努力

W杯バレーは日本の健闘もありそこそこ盛り上がっている。
が、そこにはフジテレビの凄まじいまでの努力がある。
正に社運を賭けて視聴率をとろうプロジェクトである。
その努力とは、NEWSの起用による集客等あるが、
最も注目すべきところは、
"日本の対戦日程の調整"の妙である。
女子は、
《東京》第1節:アルゼンチン→エジプト→韓国
《名古屋》第2節:イタリア→アメリ
《札幌》第3節:トルコ→ドミニカ→ポーランド
《大阪》第4節:ブラジル→キューバ→中国
男子は、
《東京》第1節:エジプト→中国→カナダ
《広島》第2節:アメリカ→セルビア・モンテネグロ
《福岡》第3節:ベネズエラチュニジア→韓国
《東京》第4節:フランス→イタリア→ブラジル
となっている。
第1節と第3節は最初の2試合で確実に勝ち、勢いをつけた後、
3試合目に同等レベルの相手と戦う。
第2節と第4節は強豪との対戦。
第2節では力を発揮できるように2試合にしている。
第1節は願わくば3連勝。第2節は2敗しても3勝2敗。
第3節は2勝1敗でも計5勝3敗でまだメダルへの期待が維持できる。


フジテレビが一番心配するのは、日本が初めに連敗して視聴者の興味をそぐこと。
その意味では、実に巧妙かつ勝てる環境を提供しているのが分かる。
が、これは日本の実力を客観的に判断して作られたスケジュール。
実際、女子はほぼフジの予想通りの結果に終わった。
が、その結果を見て、我々は一抹の寂しさを覚えなかっただろうか?
それは、作られた盛り上がりを提供されたことに気づいたからである。
それで良いのか?
選手達は所詮メディアの手のひらで踊らされているだけである。
追っかけギャルはその象徴。。
それを打破するには1つしかない。
番狂わせを起こして余計な準備に金をかけさせたことを後悔させること。
何も演出しなくても盛り上がることを証明することである。
この反骨精神を持って戦う人は居ないだろうか?
インタビューで堂々と言える人出てこないだろうか?