暴れん坊将軍スペシャル@梅田コマ劇場【評価A】

当日券購入で観覧。場所はS席で1階15列36番、ど真ん中で全体が見渡せる良席である。客層は20台以下は数える程。年配の人ばかり。客の入りは8割位か。事前知識として演劇は第1幕(16:30〜17:50)と第2幕(18:20〜19:40)があり、フィナーレがマツケンサンバであるということだけである。
いよいよ開演。いきなり松平健(以下健さん)の殺陣でスタート。会場盛り上がる。演劇の中身は、至って典型的な時代劇。いつものアバショーである。が、ちょっと違うのは健さん演じる将軍がいつもよりも感傷的なこと。己の心の弱いところを見せていた。以上、演劇については簡単に書いておく。
今回のポイントはまず、2幕の始めに『マツケンマンボ』に乗って健さんと熊谷真美が踊るシーン。まさかの突然の『マンボ』にノリノリ(周りが静かなので己の心中だけだが)。そして、演劇の流れのままにライブに突入するのだが、『やじろべえ』から始まる歌謡曲ムードで淡々と進んでいく。とはいえ、いずれ来る『マツケンサンバ』への期待感からか心は高揚。で、いよいよ『マツケンサンバ』のイントロが流れ会場は最高潮に。会場自体はおとなしいが、明らかに「皆の期待」という雰囲気の変化を感じた。健さん登場、今日は黒のラメいり着物である。曲中、心の中でPPPH等を入れ踊った気分になる。健さんの「指差し」「流し目」もたっぷりと堪能。終了後、健さんの噛み噛みMCが入り幕が下りる。
いつものハロプロ系ライブとまた違った快楽を味わった。ハロプロ系は自分で盛り上げていく事によって楽しくなるが、マツケンは何もしなくても楽しくさせられる。真のプロのエンターテイメントとはこういうのを言うのであろう。