ハロプロ@横浜アリーナ夜【評価S】

座席抽選に見事勝利し、F14列をゲット。ステージ右側からになるが、距離が非常に近く、S席の中では最高のゾーンと思われる。以下カテゴリごとに分類して感想。

《私のプレイ》
 会場の雰囲気も手伝い、後藤まで飛ばす。やがて訪れる涙に向かって己をも盛り上げていく意思を込めて。途中中休みを挟み、ラストまで一気に突っ走る。といってもラストはじっと耳を傾けるのみになってしまったが。
 ところで、左隣のFATMANがちょっと気に食わない。大声で声援を送るのはOKなのだが、液体が時々飛んでくる。どうしても気になってしまう。
《ラストの演出》
 安倍がステージ中央から登場。真っ白のサイリウムに囲まれた花道をセンターまで歩いていく。コメント後『22歳の私』。ステージ側に戻っていくと他の娘達に迎えられ一人ずつコメント。全員で『ふるさと』。全員立ち去った後に、最後全ハロプロメンバー登場で『でっかい宇宙に〜』。他の娘のコメントがある以外は同じであった。
 観客、舞台装置等の活躍により感動的なものになったが、構成に関してはやはり疑問である。まこと&稲葉の水を差すだけの能書き。こういうときは外野の言葉など何も要らないのである。感動の後なのに元気に出てくる(出てこざるをえない)他のハロプロメンバー。『でっかい〜』は前倒しでいいでしょ。
《心理状態》
 真っ白に染まった客席を見て、こんなに多くの人に愛されている安倍はなんて幸せなのだろう。不器用ながら6年間努力してきた結果である、ということを考えると涙が出てきた。
 後藤→保田→安倍と卒業コンを見てきたが、その度に時代は変わっていっているにもかかわらず、私自身は全く変わっていないということに気づかされてしまう。今回も御多分にもれず、、そんな己の不甲斐なさにまた涙が。。。。
《辻と加護》
 半年後には自分たちも卒業する身だから、そんなにこみ上げるものが無いのではないか?明るく送り出すのではないか?という予想をあっけなく裏切られてしまった。己の認識の甘さに大反省である。
 辻はニュータイプである。簡単に感情制御ラインを超えてしまうことができる。そんな彼女の振る舞いに私は自分の中の悪い部分を見いだすことができ、一時的に洗い流してくれる。
《会場》
 嗚咽者多数。左隣のFATMANもすすり泣いていた。雰囲気壊れるのでやめて欲しかったが、まあ仕方ない。終了後うずくまって動けない者多数。やはり今回は演者よりも、客側がヒートアップして勝手に燃え尽きてしまった感が強い。オクの値がそれを示している。
 白サイリウムは大成功。画としては申し分無い出来であったと言える。が、自分の盛り上がりは?あの、必死になって黄色のサイリウムを折っていた一昨年の頃には戻れないのか。
《で、感想》
 それなりに良いものではあった、と前置きした上でこの感想を。卒業コンを重ねるにつれて、単なるセレモニーになった感は強い。そのセレモニーを自分の中でいかに消化していくか。それは人それぞれだが、今回を区切りとして、今後はあっさりしたものでも良いような気がする。提供側の思惑、観客側の思惑の狭間で生の感情を表すメンバーたち。人工で作られた立てられた建物の中にほんの一部だけ緑色の自然が窺えるような。そんな違和感を感じたのは私だけだろうか。