スタンリー・キューブリック『2001年宇宙の旅(1968)』

 キューブリック脳内世界の旅。それにしても、自分の思っていることを映像に表現できる才能があることが羨ましい。
 映像は重要だ。この映画は解釈するのが難解だと言われている。通常、難しければ解釈しなければよろしい。でもしようとする。なぜか。それは、映像が美しいから、視聴者をひきつけるから。だから、その奥まで追求しようとする。ショボイ映像の映画なら、『意味不明』で放置されていたことだろう。
 俗に言う『考えさせる系』には2種類あると考える。難解なお題を提示するものと、普遍的な事象に裏の意味を織り込むものである。ともに、いかに視聴者に興味を持ってもらうか、ということを乗り越えて初めて制作側の意図するところのスタートラインに立てる。その伏線の作り方、見ているものを惹き付ける方法、その教科書にふさわしい、この作品は。


 ネタ的には、
モノリスに猿が手をスリスリ
・猿は着ぐるみだろうが、チータも着ぐるみか?
・何らかの理由で話せなくなったら、HALは使い物にならないのか?
・コンピュータが心を持った時点で完璧ではなくなる。


 あと、モノリスといえば、エヴァンゲリオンを思い出す人が多そう(普通エヴァを見て2001年を思い出すか・・・)ですが、私はファミコンジャンプを思い出してしまいました。調べて見たら、モノリスの模倣は沢山あることがわかりました。偉大なりモノリス